『チームアメリカ/ワールドポリス』
この映画、ようは三者とも同じ穴のムジナなのだから、声高に我の正義を喧伝するような真似はやめましょうよという、非常にクールなことを訴えている映画なのです。
しかもこれ、人物配置からストーリーテリングまで、ハリウッド・アクション映画のツボを見事に心得た作りになっていて、やってることはふざけていても、作りそのものはいっさい手を抜いていない。
その上で一方的な正義に対する疑義を投げつけているのだから、勧善懲悪が基本のハリウッド・アクションはまさに形無し。
総括である以上に、とどめの挽歌を奏でた映画だったのかもしれない。
西部劇の復権を目指したようでありながら、実は挽歌という名の墓標であった『ダンス.ウィズ.ウルブズ』と『許されざる者』。