『チームアメリカ/ワールドポリス』
寿命が尽きたなら尽きたで、次代を占うためにもジャンル全体の総括をする必要があるんだけど、そのために格好のテキストとなる映画を見つけました・・・というのが前回の引きであった。
それがこれかよ?"と脱力する読者の皆様の反応がひしひしと伝わってくるようだが、観ました、これ?いや、単なる悪ふざけ映画かと思いきや、これがなかなか奥の深い話なんですよ。
ビンラディンや金正日が実名&クリソツなマペットとして登場。
彼らの野望を打ち砕くべく、チームアメリカなる特殊部隊が世界を股にかけて大活躍するのだが、ある意味ホントに特殊なチームアメリカが関わると、被害も混乱も増える一方。
ついに米国内のリベラル層(マイケル・ムーアとか。これも実名で登場)が立ち上がり、チームアメリカは壊滅状態に追い込まれるが、その間に金正日は着々と大規模テロ計画を進行させるのだった。
ようは9・11以来のネオコン主義をおちょくった映画でしょ?と思っていると、話は思わぬ方に進むのです。
ここでは右翼も左翼もテロリズムも等しく相対化され、おちょくりの対象になるとともに、「主義の中身を問わず、主義者は暴力に転びやすい」問題の本質が喝破される。