『チームアメリカ/ワールドポリス』
かつての西部劇や刑事アクション映画が衰退していったように、ハリウッド製スペクタクル・アクションはジャンルとしての寿命が尽きたのではないかと前回書いた。
映画火薬量主義を豪語する当コラムにとっては自殺に等しい見解だが、鳴り物入りで始まった『キング・コング』がさんざんな成績だったと聞かされると、やはり・・・となってしまう。
決してつまらないわけではないのに、かくも世の中的にアウト・オブ・サイトになってしまったのはなぜか。
CGスペクタクル・バブルの崩壊(引き金は『マトリックス』あたりだろうね、やっぱ)、ネタ切れによるマンネリ化、シュワルツェネッガーのようなアクションスターの不在など、考えられる要因はさまざまあるが、最大の理由は受け手側、つまり世相の変化であろうというのが前回の結論。
早い話、イラク戦争の現実を横目にしながら、正義のために戦うアメリカン・ヒーローの映画を無邪気に観ていられるわけがないという話で、これはベトナム戦争の無残が「インディアンを殺しまくる正義のガンマン」を没落させていった構造の再現ではないか、と。
無論、映画自体に罪はないんだけどね。